新型コロナウイルスの第5波が落ち着き、徐々に新型コロナウイルスによる規制が解除されて2ヶ月。
年末年始の帰省やパーティーなどでまた感染者が増加し、1月中旬~2月にかけて第6波が来るのではないかと予測されています。
そんな中コロナ治療を変えるのではないかと期待されているのが、イベルメクチンの承認です。
イベルメクチンの治験が始まったのは今年7月。
治験を行っている興和株式会社は、年内までに治験の結果をまとめ、2022年の年明けには承認を目指すと発表していました。
今年も残すところあと数日となった今、イベルメクチンの承認に向けた動きはどうなっているのでしょうか。
果たして、イベルメクチンは年明けすぐに承認されるのかどうかチェックしていきましょう。
イベルメクチンの承認はもう少し先になりそう
残念ながらイベルメクチンの治験はまだ終わっていません。
当初の予定であれば今頃は治験が完了していてデータをまとめ、承認申請に向けて動いているところでしょう。
しかしワクチンの普及によって感染者が減少し治験が思うように進められず、遅れが出ているようです。
承認の申請が出されるのは、もう少し先になりそうです。
現在は治験の最終段階
当初の予定から遅れているとはいえ、現在の治験は第Ⅲ相試験です。
第Ⅲ相試験とは、治験における最終段階。
つまり治験のデータがまとまるのも、あと一息という所までは進んでいるのです。
また最近では愛知県・名古屋市もイベルメクチンの治験に協力すると発表しました。
実際に名古屋市のホテルにて、20歳以上の軽症患者を対象にすでに行われているようです。
自治体による治験の実施は愛知県を皮切りに、今年中に全国で1,000人を対象に行なうとされており、治験の大きな進展が期待されています。
当初の発表通り年内の承認申請までとはいかないものの、イベルメクチンの承認はもうすぐだと言えそうです。
承認されたらどうなる?イベルメクチン処方で抑えるべき2つのポイント
イベルメクチンは現段階ではコロナ治療薬としては未承認です。
そのため新型コロナウイルス感染症にかかったとしても、処方してもらえません。
もしイベルメクチンが承認されて処方が可能になると、コロナ治療はどのように変わるのでしょうか?
抑えておきたいポイントは主に2つあります。
2、供給が安定したら自宅でも治療が可能になる
それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。
1、すぐに処方してもらうのは難しい
イベルメクチンが承認されたからといって、どこの病院でも簡単に手に入るという訳ではありません。
イベルメクチンが新型コロナウイルスに対する有効性や安全性がわかれば、イベルメクチンを必要とする病院はたくさんあるでしょう。
しばらくの間は、イベルメクチンが足りない状況になると予想されます。
また、イベルメクチンは軽症~中等症Ⅰの患者向けに開発されています。
実際にイベルメクチンを処方される人にも条件が加わることも考えられます。
新型コロナウイルスに感染しても、すぐにはイベルメクチンを飲めない可能性があるのです。
2、供給が安定したら自宅でも治療が可能になる
イベルメクチンは飲み薬です。
医師の指示に従って飲むだけで、入院や通院を必要とせずに治療ができます。
宅療養になった人でも治療ができる自と考えられており、大きな注目を集めています。
イベルメクチンがコロナ治療薬として承認されれば、まずは入院している患者から優先的に治療されるでしょう。
しかし供給が安定して誰でもイベルメクチンが手に入るようになれば、自宅療養中の軽症患者であっても治療を受けられることができます。
早い段階で治療すれば、重症化・死亡に至るケースを減らすことができると期待されています。
イベルメクチンの承認はコロナ治療を変える
イベルメクチンは現段階では未承認ですが、たとえ承認されても薬が合う・合わないには個人差があるため、絶対にイベルメクチンを飲むべきだとは言い切れません。
しかしイベルメクチンの承認が、私たちのコロナ治療をもっと身近にしてくれるのは確かです。
飲み薬のイベルメクチンが承認されれば、病院に行かずとも薬を飲むだけでどこでも治療可能に。
病院でしか治療が受けられなかった今までと比べると、自宅療養者でも早期治療が可能になるので重症化や死亡のリスクを減らせると期待されています。
年が明けた1月中旬には、また第6波がくるのではないかと言われています。
感染者が増加し、医療が追いつかない状況に陥る可能性があるということ。
それまでにはイベルメクチンによる薬を飲むだけという手軽な治療方法が、新型コロナウイルス感染症を抑える突破口になることを願いたいですね。